おもちゃの中でも最もデザインがシンプルなだけに、アプローチの仕方が難しいと思いがち…。
ですが、それは関り方しだいで、遊び手の持っている力を引き出してくれるということでもあります!
積み木遊びには、どんなチカラが必要でしょうか。まずは、そおっと積み上げる手指の器用さと集中力。そして、ガラガラとくずれてしまった時の「もう一回」と粘る根気と意欲でしょうか?そして、何よりも大切なのは、空想するチカラや創造するチカラではないでしょうか。
子どもの持っているチカラは無限です。大人が「こんなもんだ」と見限ると子どものチカラはそこまでです。大人も一緒になって遊びながら、積み木で遊ぶ楽しさがわかるといいですね。
では「積み木遊び」はいつごろから、始めたらよいでしょう。
最初の「積み木遊び」は、両手に積み木を持ってかちかち打ち鳴らしたり、舐めたり、と五感を使った遊びです。遊びやすい、"立方体""円柱""レンガブロック"を用意してあげましょう。
1歳過ぎ~2歳頃におすすめの積み木
積み木を積んだり、積み上げたものを崩したり、並べたりして遊びましょう。
身近にいる人が、「プップッー車だよ」とか「お家だよ」といっしょに声をかけて遊んであげることで見立て遊びのはじまり!
まだまだ高く積むことも、うまくできませんが、うまくできたらいっしょに喜んであげましょう。
1歳〜2歳頃におすすめの積み木はこちら
2歳半~3歳頃におすすめの積み木
高く高く積んだり、長く長く並べたり、平面で模様を作ったり。
とにかく積んでいくうちに、偶然できた形からイメージを膨らませて「おうちだよ」とか「動物園」などと名前をつけて遊びます。
遊びなれてくると、今度は目的を持って作れるようになります。
2歳〜3歳頃におすすめの積み木はこちら
4歳〜5歳頃におすすめの積み木
体験したことや絵本、写真などから、どんどんイメージして創れるようになります。
小さな街積み木や動物、車、人形などを加えてあげると、イメージがより膨らむでしょう。
毎日すこしづつ積み上げて持続して、友達と協力して大きなものも作れるようになってきます。
時間と積木遊びの空間を用意してあげることで、落ち着いて根気よく構築していけるようになります。
4歳〜5歳頃におすすめの積み木はこちら
『ブロックとのちがい』
■つみきの基尺
優れたメーカーで作られたつみきには必ず基本になる寸法があり、それは10cmを3分割した3.3cm、4cm、5cmなどが一般的です。
それは縦、横、幅ともに比率が決まっていて、立方体、直方体を組み合わせていく時、決まった倍数でぴたりとあうようになっています。
また、二列に積木を重ねていった時、最後に棒状の積木をさし渡すと、くるいなく、平行になるということも、積木の命ともいえる製造上の重要な事柄です。
くるいのないつみきは、しっかりと乾燥させた質の良い木材、高い技術から生まれます。
■ブロック
ぴたりとくっつき、斜めになっても倒れませんが、つみきは重力などの自然の摂理に基づき、バランスが悪くなるとくずれます。
微調整やバランス力なども必要になってきますね。
また、つみきはくずれたらもう一回、と挑戦する意欲を持てるのもいいですね。
ブロックにも様々なものがありますが、細部がうまく作れたり、くずれない利点を活かしてより複雑なものがつくれでしょう。
与える順番としては、自然の摂理にかなった体験ができるつみきが、先の方が良いと思います。ブロックに早くから慣れてしまいますと、つみきも同じような感覚で容易にくっつくと思ってしまうからです。